浜に打ち寄せる漂着物を見に行ってきたんです。
1978年頃、私は20歳代でしたが広島大学理学部の関太郎先生が中心になって主催する植物観察会に参加していました。
その中のメンバーに現在、長崎大学教育学部・教授の中西弘樹さんがいたんです。
広大の大学院生だった中西さんは私をよく可愛がってくれました。
私は中西さんから漂着物を観察する!と言うことを聞かされます。
漂着物?
あの、ゴミのような海岸に打ち寄せる漂流物のこと?
中西さんは変な趣味を持っているな〜というのが当時の感想でした。
現在、中西弘樹先生は漂着物学会を設立して役員をされています。
関太郎先生を中心にした植物観察グループの面々↑1978年1月22日 西能美島でのヒコビア会にてその時から私は浜辺のゴミや打ち上げられた漂着物に目を通すようになります。
木の実があったり、日頃私たちが使い古した日用品、ペットボトル、空き缶、魚の骨、ウニの死骸など・・・
こんなものを観察して何が分かるのかって?
答えは出ていないのですが漂着物から色んな想像をしたり環境問題を考えてみたりすることは楽しいことです。
ペットボトルは10年前にはほとんど見ることは出来ませんでした。
日本海の海岸では韓国や中国から流れ着いた漂着物を目にします。
遥か遠くの島から流れ着いた芽の出た椰子の実やアダンの実などがあるとうれしいですね。
沖縄の浜辺でタンカーが捨てた、たくさんの廃油ボールを見たこともあります。
昨日の浜辺で土を焼いて作った錘(おもり)を見つけました。
釣り糸の錘に使用したか?それともはえ縄の錘に使ったか?
土製の錘は古墳からも出土します。
漂着物のロマン!とでも言うのでしょうか。
浜で拾った土製の重石↑(穴に糸を通してみました)
皆さんも是非近くの浜辺に行ってみてください。
漂着物はきっとあなたに何かを与えてくれると思いますよ。
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